家買おうと思う。　ヘーベルハウスってのが良いんだろ？ [838337483]

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https://digital.asahi.com/articles/DA3S14453774.html

厳冬期の鉄鋼：中　呉にマイホーム、買ったばかり

「私のおふくろは日新製鋼さんにお世話になり、『日新の前に墓を建ててくれ』と冗談めかして言うくらいだった」。かつて広島の呉市で料亭を営んでいた呉飲食組合の井口秀一組合長（７６）はこう語る。

　呉製鉄所（４月から瀬戸内製鉄所呉
地区に名称変更）は日本製鉄が４月１日に吸収合併した旧日新製鋼の主力拠点。旧日本海軍の呉海軍工廠（こうしょう）の跡地で１９５１年に稼働した。製鉄設備の修繕などを担う協力会社や金属加工などの関連産業が連なり、戦後の地元経済を支えてきた屋台骨だが、日鉄は２０２３年９月末までの閉鎖を決めた。

　「製鉄所の閉鎖は青天のへきれき。呉で日新関係の人が来ない店を探す方が難しい」と井口さん。組合に加入するのは約２００軒。１８年夏の西日本豪雨の影響で１０軒ほどが店をたたんだ。「ようやく立ち直って希望が見えてきたところだったのに……。廃業する店が必ず出る」と肩を落とす。

　製鉄所と取引がある関係者の中には閉鎖を予感する人もいた。運送関係の協力会社の社長は、昨年８月に製鉄所の構内であった火災の後に異変を感じたという。

　「（火災があった）製鋼工場を直さずにいて、『あれ、製鉄所がなくなるのでは』という危機感が芽生えました」。会社は２０～６０代の約１００人の従業員を抱え、売り上げの８割を日新関連に依存している。

　「今はどうすればいいかわからない」

　呉市の人口は約２２万人。呉製鉄所で働く人は協力会社を含めて約３千人で、その家族を含めれば１万人を優に超える。日鉄は社員の希望退職は募集せず、配置転換で対応する方針だが、地元から動けない社員もいる。
協力会社の雇用に影響が及ぶのも必至だ。閉鎖の方針を受けて特別相談窓口を設けたハローワーク呉は、３月末までの２カ月足らずの間に、日新や協力会社の社員から２９０件の相談を受けた。

　相談した日新の４０代の男性社員は、高校を出て２０年以上呉製鉄所で働いてきた。「鉄が散ってやけどすることもしょっちゅう。でも、長い間やってきた仲間も多いから、さみしいね」。
妻、大学生の娘、高校生の息子との４人家族で、数年前に呉市内にマイホームを買ったばかり。ローンがまだ３０年残る。配置転換については「家族から『行かないでくれ』と言われて……」。市内で他の仕事を選べば、「給料が半分になることも覚悟している」。

　ハローワーク呉によると、呉製鉄所関連の離職者を採用したいという求人は、呉市内を中心に５０件以上寄せられているが、マッチングは一筋縄ではいかないという。

　呉でスナックを営む平田美佐さん（５９）は「常連さんでも『３年後は来ないかも』と言う人もいる。３年先のことだけど、もう町の空気は冷えている」と嘆く

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