ＺＡＲＤの至高は「あなたを感じていたい」だよな！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ [152160128]

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あなたを感じて生きてきた　悲しみと25年、形見支えに

阪神・淡路大震災から間もなく25年。大切な人を失った悲しみは、今も変わらない。せめて、「あなた」を身近に感じていたい。
朝美のぬくもりを羽織って
　「25年は早かったわ。朝美が生きてたら41歳やね。今ごろ何してるかな」

　寒い夜。神戸市兵庫区の大石博子さん（70）は、ぶかぶかの紺色のカーディガンをパジャマの上に羽織って眠る。博子さんより20センチ以上背が高かった次女の朝美（あさみ）さん（当時16）が、制服の下に着ていた。糸がほつれ、所々、穴が開いている。「ぼろぼろだけど、着ている間は朝美を身近に感じられる」

　あの日も寒かった。1995年1月17日。文化住宅の2階で朝美さんと長女と3人並んで寝ていた。崩れた床とともに1階にたたき落とされ、気づけば暗闇の中にいた。名前を叫んだが、朝美さんの返事はなかった。左手で握っていたはずの朝美さんの右手は、いつの間にか離れていた。

　3時間以上がれきの中に閉じ込められ、ようやく博子さんは、近所の人たちに助け出された。その後、朝美さんも助け出されたが、すでに息はなかった。
災から2カ月後。崩れた文化住宅を撤去するときに、がれきの中から思い出を掘り起こした。ひょうきんで友人が多かった朝美さん。通学カバンと制服は同級生が「私が使います」と引き取ってくれた。でも、土とほこりにまみれたカーディガンだけは「着られるから」と手放さなかった。

　週2、3回は自宅近くのお墓の前で朝美さんと話す。同級生から「かわいいお嫁さんになりたいって言ってましたよ」と聞いた時には、「結構おませなこと言ってたんやね」と話しかけた。癖毛の博子さんとは違うストレートの髪を揺らしながら、明るく笑う朝美さんを思い出す。