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札幌オリンピックどう思う?

76 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2023/01/13(金) 16:18:32.80 ID:Z5gZao+CW
  シンギュラリティな米国論の行末・・・282

 代表的な英国の論者ハルフォード・マッキンダー(1861−1947)は、大陸国家ロシア
の勢力拡大への脅威から、海洋国家のイギリスを如何に守るのか。という戦略のあり方
について研究者で「人類の歴史はランドパワーとシーパワーの闘争の歴史で、これから
はランドパワーの時代となる。」と予言していた。その予見で「東欧・ロシア・スラブ
世界を制するものが世界を制する」と主張している。ハートランド(ロシア)を締上げ
るリムランド(Rimland)の形成を唱え、ここを押さえてこそ大英帝国が生きのびる。と
さえ言った。この後、ドイツも東方生存圏問題を唱えている海外植民地の取得ではなく
、本土から陸続きの南東ヨーロッパ、つまりオーストリア=ハンガリー帝国、バルカン
半島への植民を主張している。ナチ党25カ条綱領で「我々は、我が民族を扶養し、過剰
人口を移住させるための土地を要求する。」としていたのだ。第二次大戦後の米ソ冷戦
初期に現れた米外交論者ジョージ・ケナン(1904−2007)の唱えた、ソ連封じ込め論は
それを受け継ぐものであったと言われる。ソ連崩壊を受けた 米国単独覇権下における
世界の在り方を、ユーラシアをチェスボードにたとえて構想した、米国ブレジンスキー
はその後継者で、ブレジンスキーの著作「The Grand Chessboard 」での言葉を借りれ
ば、1990年代半ば米国は、「史上初の唯一の世界覇権国」となる。だがその単独覇権は
長くは続かず、やがてはアメリカ覇権に挑戦する国が台頭すると予期している。それが
ユーラシアの大半を勢力圏とする巨大なロシアと中国であることは今の現実だ。1991年
でのソ連邦崩壊は、大陸の西端ヨーロッパからでも、ユーラシア制覇を進める為の絶好
のチャンスとなった。東側・ソ連陣営による攻撃からの集団防衛を建前にして北大西洋
条約機構(NATO)は、ソ連崩壊・東西冷戦終結で 敵を失ったはずだった。この敵が居
なくなることへの「恐怖や拒否反応」は、ケネディ暗殺事件や、太平洋戦争前のルーズ
ベルト台頭でも、或いは原爆開発時のスパイ事件、共産党狩りに走ったマッカーシズム
でもよく解るものだ。そこが、悩めるアメリカの不幸が付きまとい、不要なものまでも
産んだ。

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