市役所チラシ「水道管の老朽化対策待ったなし！水道代値上げ！」盛大に水が噴出する写真を掲載→交通事故で破裂した水道管の写真でした [545512288]

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　愛媛県松山市が水道管の老朽化で漏水事故が起きるとして広報チラシに掲載した写真が、無関係の交通事故で水が噴出している現場のものだったことがわかった。市は水道料金の値上げを検討しており、水道管更新の必要性を訴える内容だった。市は「イメージ写真なので訂正や回収の必要はない」としている。

　「まつやまの水道・下水道」と題したＢ４判で両面カラーのチラシで、同市公営企業局が作成。１月１５日に発行され、広報紙に挟んで市内全戸（約２４万３０００世帯）に配布された。

　水道事業の財源確保が厳しくなっていると伝え、「老朽化対策に待ったなし！」と記載。道路から水が噴き出している写真を載せ、復旧するまで水が使用できなくなると書いていた。

　しかし、写真の出所を疑う情報が読売新聞に寄せられ、同局に確認したところ、２０１４年に市内の橋で車の衝突事故が起き、水道管が破裂した際のものだったことが判明した。

　同局管理部の説明では、過去の漏水事故で職員が撮影した多数の写真から「インパクト重視で分かりやすいものを探し、原因までは確認しなかった」という。

　市は、４月から水道料金を平均１３・８９％値上げする条例改正案を今月１７日開会の市議会定例会に提案する。写真が市民に誤った印象を与える可能性もあるが、三好建也副部長は取材に対し「漏水被害の深刻さを伝えるのが目的であり、問題はない」と述べた。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230216-OYT1T50251/