スネーク、応答せよ [419054184]

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今から４年ほど前、私は歌舞伎町に事務所を構える風俗スカウトグループの研修を受けたことがある。その際、リーダーの男からこんなことを言われた。

「大久保公園の周りの立ちんぼには声をかけないように。たまにルックスがいい子もいるけど、それでもダメだから」

ルックスがよくても立ちんぼをしているにはそれなりの理由があるという。多くは店や客とのトラブルが続出して、風俗店から追い出された女性たちだと言った。

また、４年前の当時、このエリアの立ちんぼは外国人が多数派だった。コロナ禍前の２０１９年の７月、この場所を通るたびに身長１７５センチほどのガッチリした外国人女性がいつも立っているのが気になった。話しかけてみるとオーストラリア人と言ったが、声の質からしてどう見ても男性だった。

東南アジアでは男性器のことを「スネーク」と表現することがある。果たしてオーストラリア人にも通じるのだろうか。

「ねえ、スネークは付いているの？」

「ついていないわ、私は女だもの」

「気にするなよ。俺はむしろスネークがあったほうがうれしいんだ」

するとオーストラリア人はニコリと笑いながら私の腕をつかんできた。愛想笑いでその場をやり過ごそうとすると、ムエタイ選手の首相撲に捕まったかのように私の腕から肩がガチッと固定されてしまった。

そして、「あたしのスネークは２２センチもあるのよ」と、私の耳元でささやいた。いくらなんでも大きすぎるのではないか。百戦錬磨の男性でも、それでは顎も尻も耐えられないのではないか…。

https://www.zakzak.co.jp/article/20230818-OWFUCMRT3FPUZEE2R6XPA74UUE/