過疎化が進んでいたスペインの街、「カーフリー」を掲げてイオンと車乗りのカス共を排除したところ商店街に活気が戻り大復活 [981992439]

安倍晋三🏺 (ﾜｯﾁｮｲW 5ad6-JsY0)

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過疎化していたスペインの小さな街を蘇らせた24年間の「カーフリー」政策

車よりも歩行者や自転車を優先する「カーフリー」な街づくりは、いま世界のトレンドとなっているが、スペインの人口8万4000人の街、ポンテベドラでは「車よりも歩行者を優先」する政策が24年前より施行されている。

ミゲル・アンショ・フェルナンデス・ロレス市長のリーダーシップのもと、市は路上駐車スペースの撤去、自動車の通行制限、歩道の拡張などの「カーフリー化」に着手してきた。その結果からは大きく4つの教訓が学べると、米誌「ファスト・カンパニー」が報じている。

1. 「カーフリー」は必ずしも「自動車の禁止」を意味しない

「我々が目指しているのは”車のない都市”ではなく、”必要最小限の交通のある都市”です」とロレス市長は言う。たとえば、配達員は短時間であれば屋外に車を駐車できるし、住民は郊外の自宅から所定の駐車場までは車での通行が可能だ。また、訪問者用に市の中心部には有料の地下駐車場がある。障がい者は市の許可を取得すれば運転できるという。

このようにルールにある程度の柔軟性を持たせつつも、市内の車での移動量は大幅に減少しており、市によると、車の走行量は1999年以来、市の中心部（4.5平方キロ）で97％減少し、市全体では53％減少したという。

2. カーフリーは交通安全を促進する

市内では車の速度が時速30キロに制限されており、かつスピードバンプ（走行中の自動車のスピードを減速させるための工作物）も路上に多く設けられている。

これにより、交通関連の負傷者や死亡者数が減少。市の発表によれば、2011年以来、車の交通事故による死亡事故は発生していない。このアプローチは自転車の利用者にとっても有益で、交通事故のリスクは大幅に減ったという。

3. カーフリーが新たな住民を惹きつける

以前は過疎化、高齢化が進んでいたポンテベドラだが、現在は人口が増加傾向にある。

1999年に市長が就任した当時、中心地には若い家族がほとんどおらず、その多くが「車の交通量が多く、騒音レベルも高かったために危険を感じていた」と同誌に語っている。

現在は、若い家族の流入が特に増えており、また、安全な街路と改善された大気質（自動車交通が制限されて以来、地元の二酸化炭素濃度は65％以上低下した）に惹かれてやってくる人々も多いようだ。

4. カーフリーにより地域経済が活性化

歩行者を優先したことで、市内の商店街のビジネスが活性化し、空き店舗は減り、現在も「ほとんどない」という。

ポンテベドラは2016～2020年にかけて、ガリシア州のほかのどの都市よりも高い純ビジネス成長率を示しているが、この成長には、市長が単にカーフリー化を進めてきただけでなく、ポンテベドラ周縁部の郊外での新たなモール建設に反対してきたことも大きく関係しているようだ。

郊外でのモール建設に反対してきた理由について、「小売サービスを市内全域に広めると、人々はそこへ行くために車を使わなければならなくなる」と市長は語っている。

欧米では、小売業者らが自動車規制が自社のビジネスに打撃を与えるのではないかとの懸念から、カーフリー化に反対を唱える傾向がある。

https://courrier.jp/cj/338988/