江戸時代に来日しインゲン豆と木魚を伝えた隠元さんの弟子、佐賀にふなんこぐいを伝えていた！ﾐｺﾖ…ﾐｺﾖ… [382163275]

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「ふなんこぐい」は中国に語源？　江戸期、福建省出身の僧伝授　魚の調理法「焙魚（コグイ）」説
佐賀県立名護屋城博物館・副館長が調査
2024/01/14 06:00
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昆布巻きされ、長時間煮込まれた「ふなんこぐい」

　「ふなんこぐい」は中国語がルーツ？－。鹿島市の郷土料理「ふなんこぐい」は、“フナの昆布巻き”がなまったと考えられてきたが、中国・福建省の中国語をルーツとする説を、佐賀県立名護屋城博物館の竹下正博副館長が聞き取り調査で掘り起こした。

　ふなんこぐいは佐賀を代表する郷土料理で、昆布で巻いたフナをダイコンなどの季節野菜と一緒にじっくり煮込んだもの。鹿島市では毎年１月１９日の早朝、「ふな市」が立ち、“二十日正月”にえびす様にふなんこぐいを供える風習が、３００年以上続いている。

　竹下副館長は中国語ルーツ説を、鹿島市の表具師谷口章部さん（８８）から聞き取った。谷口さんは親しくしていた鹿島市の黄檗（おうばく）寺院福源寺の住職から生前伝えられたという。

　それによると、鹿島鍋島家の３代藩主鍋島直朝（１６２２～１７０９年）が、藩内の堤防を住民に自主的に管理させる工夫を、師匠の隠元（いんげん）とともに来日して、長崎・崇福寺を整えた福建省出身の黄檗僧即非如一（そくひにょいつ、１６１６～１６７１年）に相談したという。即非は、堤防の水を抜いて捕まえた魚をささげる祭りを提案した。この時、即非が伝えた魚の調理法が「焙魚」で、福建省では「コグイ」と発音する。

　直朝の時代は毎年１月１８日に堤防の水を抜いてしゅんせつし、１９日にふな市を行い、２０日にえびす様に供える習わしだった。谷口さんは「直朝公が知恵を絞って治水につなげた風習も、今ではすたれてしまった」と残念がる。

　また、ふなんこぐいは「フナ」と呼んではいたものの、実際はソウギョが使われたという。中国文化に詳しい佐賀大の中尾友香梨教授は「ソウギョは中国では最もポピュラーに食べられる魚で、水田に放して雑草や虫の駆除にも使われた。『コグイ』という当時のモダンな舶来語が現在まで残っているのは興味深い」と話す。（古賀史生）

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1176763