【北海道】小中学生の体力、全国平均を下回ってしまう。原因はスマホの見過ぎ？ [565880904]

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今年度の全国体力・運動能力、運動習慣等調査（全国体力テスト）の結果で、北海道は小学校（5年生）と中学校（2年生）の男女いずれも、実施種目の測定値を合わせた「体力合計点」で全国平均を下回った。例年通りの結果だが、保護者も向き合うべき課題が浮かび上がった。

　道内では公立の小中学校1560校の7万人余を対象に昨年4～7月に実施。握力や50メートル走、立ち幅跳びなど8種目に臨んだ。結果は12月22日に公表され、種目別で道内平均が全国平均を上回ったのは小学校女子5種目、同男子4種目、中学男子1種目だった。

　テストとともに児童、生徒が回答した生活習慣などに関する質問紙調査を見ると、体力面に影響を及ぼす生活習慣に改善の余地がありそうだ。例えば、スマートフォンだ。

　平日に学習以外でゲームやスマホなどの「画面」を見ている時間を尋ねると、道内は「5時間以上」が小学校男子21・8％、同女子18・4％、中学男子22・4％、同女子20・6％と、いずれも全国平均を4・2～4・7ポイント上回った。逆に「1時間未満」は全国を0・7～3・5ポイント下回った。

　動画投稿サイトやSNSの閲覧など、スマホと長時間向き合う生活は、運動習慣の定着を踏まえると好ましくはない。体育の授業を除いた1週間の総運動時間を「0分」とした中学生は全国よりも男子3・6ポイント、女子3・9ポイント高かった。

　生活習慣との因果関係は不明だが、道内は肥満児が多い傾向にあることを示す結果も出た。体格に関する調査によると、「肥満」は小学校男子18・9％、同女子12・5％、中学男子13・3％、同女子7・9％でそれぞれ全国を0・9～5・2ポイント上回り、「正常」の割合はいずれも全国より低かった。一方、「朝食を毎日食べる」とした割合は全国平均から4・7ポイント以上低い。

　道教育委員会の担当者は「体力向上と生活習慣の改善を一体に行うことが必要だ」とし、学校に加え、保護者らの理解や協力が不可欠との見解を示した。

https://mainichi.jp/articles/20240116/k00/00m/040/214000c